コンセプト

地層について

玉川天然温泉が位置する当地の地質は、中・古生代(今から約1.5~3億年前)に形成された硬質な岩盤で美濃帯中・古生層、ないしは花崗岩と呼ばれる地質を基盤としています。その上には新第三紀中新世(約2000万年前)に形成された砕屑岩類が分布し、さらに新第三紀鮮新世(約350万年前)に形成された軟質な東海層群が厚く分布しています。そして、最上部にはより軟質な沖積層や洪積層が分布しています。
基盤までの深度は深度1050m近くにまで達しており、基盤の上に分布する中新統は、200m程度の厚さで分布しています。玉川天然温泉では東海層群と中新統が温泉貯留層となっており、主に深度1000m~1200m間の温泉を汲み上げています。泉温は48.8℃と高温泉が湧出しており、湯量も毎分240㍑と豊富な温泉です。
温泉対象層の東海層群とは、養老山地と鈴鹿山脈との間を流れる牧田川流域に広がる丘陵地より,長い年月をかけて広がった地層であり、岐阜県下、さらには東濃地方、伊勢湾の北部地域を中心に広がり,時代とともに南西や北西へ向かって移動していった地層です。玉川天然温泉では養老山地、鈴鹿山脈からの良質な地下水の恩恵を受けた温泉をお楽しみ頂けます。

泉質について

泉質は単純温泉が多い名古屋南部地域では大変貴重なナトリウム-塩化物温泉となっております。保温効果が高く、湯冷めしにくい温泉で、別名「温まりの湯」「熱の湯」とも呼ばれております。成分に含まれるナトリウムイオンは、脳のホルモンを刺激し、女性ホルモンのエストロゲンを上昇させる働きがあるので、女性の更年期障害にも有効と言われております。また、血液の循環を促進させ殺菌力が強く、痛みをやわらげる鎮静効果もあり、切り傷・火傷・慢性皮膚病などにも効く事から「傷の湯」と呼ぶ温泉地もあります。

【源泉名】 玉川天然温泉
【泉質】 ナトリウム-塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
【泉温】 48.8℃(気温23.6℃)
【効能】 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進

奇跡の温泉【炭酸泉】は別名『命の泉』「ラムネ湯』などと呼ばれ、入浴する際に皮膚全体にびっしりと付く、ヨーロッパでは『真珠の泡」と呼ばれる細かな炭酸ガスの泡が心地よく、また驚くべき健康効果が実証されている今話題の健康増進湯です。

炭酸泉浴をしますと、水に溶け込んだ高濃度の炭酸ガスの一部が皮膚から吸収され、最終的には呼気から排出されます。適切な温度では副交感神経の刺激で毛細血管の血流量を決めるバルブの役割をしている細動脈の血管平滑筋が緩んで皮膚の血管を一気に拡張させます。そのため、まず皮膚の血流量が劇的に増えることから始まって、酸素と二酸化炭素の交換、栄養素と乳酸などの老廃物や熱の運搬、免疫細胞の遊走が効果的かつ全身に波及します。

炭酸泉は比較的低温度にもかかわらず血流を促進し、血圧を下げる効果があり、動脈硬化や心臓病など循環器系疾患の症状が緩和されるほか、糖尿病、神経痛・リウマチの疼痛緩和、冷え性・高血圧・肩凝りや血行障害の改善など、幅広い効能が報告されています。また心臓に負担をかけないため、心臓療養に使い『心臓の湯」と言われています。

疲労回復・筋肉痛・関節痛・腰痛などの疼痛緩和、高血圧症・動脈硬化症・リウマチに有効とされています。その他、リラックスをもたらす副交感神経優位の体調に導き入れることで、リンパ球の数・割合および活性が増します。

高温度炭酸泉のPHは4.5~5程度の弱酸性です。このPHはお風呂で老人の肺炎を起乙すレジオネラ菌の増殖を抑制します。また、外部からの細菌感染を防いでいる皮膚のPHとほぼ同じで肌に優しいアストリンゼント(肌の引き締め)効果を持っており、美肌効果があるとされています。また、一部の人には喜ばしい『副』作用として、頭髪の発毛や黒化があります。是非このすばらしい炭酸泉の恩恵を、健やかな暮らしの新習慣として定期的にご入浴される事を胸を張ってお薦め致します。

療養として活用される天然の炭酸泉【大分県・長湯温泉】

「長湯温泉入浴は、血管機能を改善し、生活習慣病に有用との結果を得ています。また、いま注目されているHSP(※)が増加することも明らかになっており、医学的効果という点でも結果を出しています」

伊藤医院伊藤恭院長

※HSP(ヒート・ショック・プロテイン)は生体を構成する細胞のタンパク質の修復や処理に関与するもので、近年とても注目を集めています。細胞の修復やストレスへの抵抗力を強化させることにより、運動能力の高進、健康増進や各種疾病の治療に応用されると期待されています。